インタビュー / CONTENTS

Posted on 2013-06-10
B.I.G.JOE〈MC兼プロデューサー〉 / 屋上インタビュー完全版 vol.20

唐突ですが、今回のインタビューは、麻薬密輸容疑のためオーストラリアの刑務所に6年間の服役。
しかも、その服役中に刑務所の電話をマイクがわりに楽曲を発表し続けるという
スゴい経験をお持ちのラッパー・B.I.G. JOEさんです!
この一文を読むだけで、聞きたくなりませんか?『屋上好きですか?』って(笑)。
『いや、もっと聞くことがあるだろ!』ってツッコミはナシ方向でお願いします…。
だって、みなさんが気になっているだろう獄中でのお話はJOEさんの著書『監獄ラッパー』に
たくさん書かれているんですもん! だから僕は聞いてきたんですよ。
ツアー中にもかかわらず、全国の屋上フリークを代表してJOEさんに
屋上のお話を!

Interview&Text ● 水野 桂助
Photos ● 堀江 浩彰

いきなりで恐縮なのですが、屋上と聞いて何か思い浮かぶことってありますか?

B.I.G. JOEさん:秘密のドアですね。

秘密のドア?

B.I.G. JOEさん:屋上って階段でしか行けなかったり、時折施錠してあったり、梯子でしか到達できなかったり。実は行けないことが多いですよね。だから幼い頃は、屋上には何か隠された秘密があるとしか思えなかったです

確かにそんな雰囲気もありますね。実際に屋上へ行くことってありますか?

B.I.G. JOEさん:その建物の屋上が行けるものなら、必ずCHECKしますよ。まず、そこからの景色はどんなものかを知っておきたい衝動にかられますね

そうなんですか!なんか嬉しいです。

B.I.G. JOEさん:屋上は屋上なだけにある意味頂点を極めている場所ですから、そこから見えるものはインスピレーションに溢れていると思います。歩く人を見下ろしても、街並みを見ていても。小さい事にくよくよしなくなるので、僕は結構好きな場所かな

僕も屋上に行くとモヤモヤした気持ちが晴れることがあります。なにか屋上での思い出ってありますか?

B.I.G. JOEさん:うーん、New Yorkに住んでいた頃、アパートの屋上からブルックリンの街並みを見てよく過ごしてましたね。そこで刻みタバコを燻らせながら”world is yours”よく聴いてましたね。懐かしい思い出です

ブルックリンのアパートの屋上…なんか無条件で憧れてしまいます(笑)。ツアー等で全国各地を訪れる中で印象に残った屋上ってありますか?

B.I.G. JOEさん:具体的にココって場所ではないけど、東京などの都会のビルの屋上を見ると特に、隣のビルにジャンプして渡っていけそうな妄想をよくしますね。高い所を自力で渡っていける、そんなイメージです。ヤマカシや忍者、泥棒、スパイダーマン、そんなキャラクターになった自分を想像して楽しみます

危ない妄想ですね。今度、僕もやってみます(笑)。では、そんな魅力たっぷりな屋上(笑)でやってみたいことなどあります?

B.I.G. JOEさん:屋上に基地を作って、住んでみたいですね。そこで鳩を飼って、毎朝放つんです。夜は星空を見ながら過ごし、昼間はそこで船を作ったり、本を読みたいですね。それなら世界が沈没しても大丈夫ですからね!(笑)

あっ、屋上に基地を作るのは、僕も夢の一つです。いいですよね。ただ『船を作る』っていう発想はなかったですけど(笑)。と、本当に申し訳ないほど屋上のことばっかり話していますが今は、ツアーの真っ最中なんですよね!

B.I.G. JOEさん:そうですね。ツアーはまだまだ始まったばかりです。屋上もそうですけど(笑)、各地で色んな方と交流出来るのも楽しみの一つです。やっぱLIVEは最高です!是非皆さんも僕のLIVEに来てみて下さい!

はい、名古屋公演の際は是非、行かせていただきます!では、最後に個人的にすごく気になっているんですが『監獄ラッパー』が映画化されるって噂は本当ですが?

B.I.G. JOEさん:その噂はまだ噂ですが(笑)、タイミングが揃えば、演技に興味が有るので映画は出てみたいですね

全くの噂ってこともなさそうですね!是非とも実現させてください。絶対に観に行きます。

B.I.G. JOEさん:実現したら、是非観にいってください(笑)

もちろんです。それでは今日は本当にお付き合いありがとうございました。こんなインタビューですみませんでした(笑)。

B.I.GJOE
札幌出身のMC、兼プロデューサー、ヒップホップ活動家、MIC JACK PRODUCTIONの創始者であるB.I.G. JOEは、90年代初期にHIP HOPカルチャーに強い影響を受け、その後マイクを握り地元を中心にライヴ攻勢でその名を知らしめていった。’05年の問題作、1stソロアルバム『THE LOST DOPE』でクラシック入り。続く翌年の’06年には、MIC JACK PRODUCTION名義の2ndアルバム『UNIVERSAL TRUTH』を発表。DOPEとは何かを路上に伝え歩くこの使徒は、メッセージ性のあるウィットに富んだ詩、ヴァリエーション豊かなフロウとライヴは官能的で、時に哀愁のあるその歌声は、聴く者の心の芯をとらえて生きる希望を与え続ける。’08年、日本を代表する気鋭プロデューサー達の強力なバックアップを受けて刑務所から発表されたセカンドソロアルバム、『COME CLEAN』。そして今年の春、帰国後一発目のサードアルバム『RIZE AGAIN』を世に放ち、その知名度を一気に全国区へ押し上げた。 最近はアコースティックライブセットや、他作品への客演などもさらに精力的で、1月5日に初のRemixアルバム『re: Rize Again』を発表する。 2011年もジョーの挑戦と活動は止まる事を知らない。
WEB:B.I.G. JOE オフィシャルブログ → http://ameblo.jp/b-i-g-joe/

水野 桂助 keisuke mizuno ライター・プレス
1978年愛知県生まれ。relaxみたいな雰囲気のフリーペーパーを創りたい!とそそのかされ、渋谷直角さんのようなインタビュアーが必要だ!と焚き付けられ、巻頭インタビューは雑誌の華だ!とプレッシャーをかけられ、毎号巻頭インタビューを担当する遊びと子育ての両立に悩む1児の父。事務所先輩はじまりの様々なご縁を経て、屋上とそらfreeに最重要ポジションで参加中。帰りたがらない編集長とアートディレクターに挟まれる辛い日々を「みんなで楽しく!」をモットーに乗り切り中。
> twitter @mizu227

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